セミナーを受講する人には、事前にセミナー講師の経歴を調べたり、ブログを見ていたりする傾向があります。しかし、講師自身は自分の情報が検索されているということを知らない場合も多いです。そのことによって、機会損失が発生することもあります。そこで今回は、セミナー講師が自分で行うセルフブランディングを実践する方法や、それに伴う信頼の獲得、面談率の向上の効果などについて解説します。

セミナー受講者の約8割が、セミナーに参加する前に講師について調べている!

 セミナーへの参加を考えている人は、事前に講師について調べるという人が多い傾向があります。2021年1月~3月に実施したアンケート調査において、当社のマネーセミナーサービスをご利用頂いたお客様817名のうち572名、割合にすると71.3%の方が、「必ず事前に講師情報を調べる」「事前に講師情報を調べることが多い」と回答しています。

自分の知識を増やすためだったり、仕事に活かすためだったり、セミナーを受講する理由は人それぞれです。

そのセミナーを受講することによって、どのくらい自分の中に知識を落とし込めるか、ということは、担当の講師によっても変わってきます。そのため、セミナーを受講する人の多くは、自分が受講するセミナーを担当する講師について事前に知っておきたいと考えます。その方法として、主に講師のブログやSNSなどをチェックするという人も少なくありません。セミナーの受講者にとって有益な情報となるように、ブログやSNSなどのプロフィール欄は可能な限り詳しく記載しておいたほうが良いでしょう。そうすることで、受講者も安心してセミナーに参加することができます。

セルフブランディングとは?

 皆さんは“セルフブランディング”という言葉を聞いたことがありますか?すでにセミナーを開催したことがあったり、セミナーに関することを調べていたりする人は、なんとなくでも聞いたことがあるかもしれません。セルフブランディングとは、テレビで見る有名人のように世の中に広く知られている人ではなく、ビジネスにおいて肩書のようなものがなく無名に近い人が、自分のブランドを作り上げることで自身のビジネスにおける成果へとつなげるというマーケティングの手法のことを言います。

セルフブランディングにおいて大切なことは、なりたい自分を想像することです。想像することで、セルフブランディングの成功が、なりたい自分を実現させることにつながっていきます。

ただし、気を付けなければいけないこともあります。なりたい自分を想像するだけで、自分自身の強みを把握していない状態でセルフブランディングしてしまった場合は失敗へとつながる可能性があります。自分の強みが何か分かっていないという人は、なりたい自分について考えることを一旦やめて、過去の功績や肩書などを全て捨てて自分に残るものが何か考えてみると良いでしょう。

セルフブランディングにはどのような効果がある?

 セルフブランディングにおける成功とは、多くの人に自分自身を売り込んで、そこから自分のファンになる人を獲得するということです。セルフブランディングとして、自分の顔写真を掲載したり人柄を記載したり、経歴や実績などを発信し続けることによって、どのような効果が出てくるのでしょうか。また、自分の顔写真や人柄、経歴や実績などを発信し続けることは、セルフブランディングの成功に、どのように影響するのでしょうか。

コンサルタントや講師の人数は、いろいろな教室や習い事の先生、最近増えている様々な分野の認定講師などを含めた場合、毎年のように増加しています。その中で自分のビジネスの成果を挙げるためには、まずは自分のことを周りに知ってもらうことが大切になってきます。そのような場合でも、自分自身のブランドが確立されていることによって生まれるメリットがありますので、どのようなメリットがあるのか紹介します。

・「〇〇と言えばこの人」というように、認識してもらいやすくなる。

セミナーは、自分の得意分野や専門分野についての内容で開くことがほとんどです。専門分野が金融であれば、「金融と言えばこの人!」というように覚えてもらいやすいです。また、その分野に関してのセミナーを開催したい人がいた場合、「この分野なら〇〇さんに依頼しよう!」と思ってもらえることもあります。

・当日のセミナーで会う際に、ザイオンス効果が生まれ、参加者との関係値づくりに欠かせない信頼性が高まる。

ザイオンス効果とは、同じ相手に繰り返し接触したり会ったりすることで、徐々に好感度が高まったり評価が高くなったりするという効果です。自分の顔写真や実績などを発信し続けていると、セミナーの参加者の中には何回も自分についての情報を見ているという人も出てきます。そのような時にザイオンス効果が生まれ、安心感や信頼感を得ることができます。

・開催前に自身の強みなどに目を通してもらうことで、当日の話が理解されやすくなる。

事前に発信した自分の経歴や得意分野などを見てもらうことで、参加者もセミナー当日に初めて見るという状況ではなくなります。そのため、参加者は当日に話す内容を理解しやすくなります。

・セミナー講師としての仕事依頼が増加するケースもある。

自分の経歴や実績などを発信し続けていると、セミナーを開催したいと考えている人の目に留まることも少なくありません。そのセミナーのテーマと自分の専門分野が一致した場合、講師として仕事を依頼されることが多くなります。

セルフブランディングの実践方法5選!

 ここまでは、セルフブランディングについての詳細や効果などについてまとめました。ここからは、実際にセルフブランディングを実践する時にどのようなことをすれば良いのか、その方法を紹介していきます。

①Facebookで、定期的に仕事や自分自身の情報を発信する。

今では、Facebookは数多くの人が利用するツールとなっています。多くの人が目にするFacebook上で仕事について発信したり自分の情報を載せたりすることで、たくさんの人に自分の仕事や情報を知ってもらうことができます。また、Facebookでページを作成すると、Googleで自分の名前が検索された時にも出てくるようになるため、効果が出るのも早いです。定期的と言っても、発信する頻度は月に1回程度で問題ありません。この方法は簡単なので、試してみることをおすすめします。

②インスタグラムやTwitterで発信する。

もし余裕があれば、インスタグラムやTwitterでも発信すると、より多くの人に自分の情報を見てもらえるため、さらに効果的です。インスタグラムやTwitterは複数のアカウントを持つことも可能なので、プライベートアカウントで発信しにくい場合は別のアカウントを作成しても良いでしょう。ただし、所持しているアカウントの数が多すぎても良くないので、別のアカウントを作成する際は気をつけましょう。

③自分の専門分野の記事を監修する。

WEB上には、星の数ほどの記事が掲載されていますが、その多くは監修者が不明で、誰によって書かれたのか分からない記事がほとんどです。その中に自分の専門分野(セミナージャンル)の記事があれば、それらの記事の運営者に記事の監修を申し出ることができます。そうすることで、記事監修者としてWEBサイト上に氏名や顔写真などを掲載してもらうことができます。監修については、監修希望を出せば高確率で依頼を受けることができます。記事監修の依頼を受けると、場合によっては監修費用を受け取ることができます。記事監修に関してはあまり知られていませんが、とても効果的な施策の1つでもあります。

④ブログで発信する

お金をかけなくても始めることができるブログは、数々の発信方法の中でも始めやすい方法となっています。先ほど紹介したインスタグラムやTwitter、FacebookのようなSNSでの発信も効果的ではありますが、その時に発信する情報を見てほしい人の年代や性別によっては、あまりSNSを利用しない可能性もあります。そのような場合、SNSで発信しても効果が表れにくいかもしれません。一方でブログでの発信であれば、インターネット検索をした際に検索結果に表示されるようになります。ブログの更新をしてすぐの頃は検索結果の上位には表示されないかもしれませんが、多くの人に見てもらえるような内容の記事であれば、検索結果から記事に飛んで読んでもらえる回数も増えていきます。そうすることで、だんだんと検索結果の上位に表示されることも多くなります。検索結果の上位に表示されると、それだけ記事を読まれる回数も増えていきます。ブログを更新して読んでもらうという行動を繰り返すことで、少しずつではあってもブログの読者も増えていくため、ブログもセルフブランディングに効果的と言えます。ブログの更新頻度については、時間がない場合は週に1回でも良いですし、それも難しければ月に1回や2回でも問題ありません。大事なのは、できる限り更新を止めず、定期的に更新をすることです。

⑤ホームページ(Webサイト)を作成する

最近では、Web上でセルフブランディングを実践することが多くなっています。その際にメインになるとも言える媒体が、ホームページとなります。ホームページは、数々の検索エンジンを経由して数多くの人に見てもらうことが可能です。また、ホームページには、SNS上ではできない様々な機能を付加することができます。ホームページでセルフブランディングを実践するために記載するべき情報は4つあります。人によっては他にも記載した方が良い情報がありますが、今回は最低限の内容として4つ紹介します。

1、サービスを紹介する

普段、自分がどのような活動をしているのかということを紹介したり、自分のセミナージャンルについての紹介をしたりしましょう。

2、実績を記載する

今まで自分がしてきた活動についての紹介や、何らかの資格を持っていたり何か肩書があったりする場合に、それらについての紹介をすると良いでしょう。

3、プロフィールを紹介する

実績の他に、自分の生い立ちや経歴など、可能な範囲で紹介しましょう。先ほどセルフブランディングの効果について説明した段落でも記載しているように、自分の顔写真や経歴などを発信することでザイオンス効果が生まれます。

4、お問い合わせフォームを設置する

どのようなWebサイトでも、ページの下のほうにお問い合わせフォームが設置されていることがほとんどです。お問い合わせフォームを設置することで、自分のホームページを見た人が内容について何か疑問に思ったり、質問したいことがあったりする場合に、簡単に問い合わせをすることができるようになります。

このように、ホームページはセルフブランディングのために強力なツールとなりますが、作成をするには時間や労力が必要です。最近では自分でサイトを作成することができるサービスやツールも多くなっていますが、最初からすべて自分で作成すると手間がかかるため、他の人に依頼することをおすすめします。ココナラのようなサイトで探すと、3万円程度でサイトを作成してもらえるところが見つかります。サイトに掲載したい情報を伝えると、早ければ数日、時間がかかっても数週間で完成します。

セルフブランディングの失敗とは?

ここまで、セルフブランディングの効果や実践方法などについて紹介してきました。セルフブランディングには様々な方法があり、それぞれいろいろな効果をもたらします。ですが、セルフブランディングは失敗する場合もあります。どのような失敗例があるのか、分かりやすいものを2つ紹介します。

1、Facebookやブログなどを始めたものの更新頻度が低く、数ヶ月も更新されていない

セルフブランディングの失敗例として多いのが、Facebookやブログなどを始めても最初のほうだけ更新して、少し経つと更新をやめてしまうことです。セルフブランディングで大切なのは自分の経歴や実績などを定期的に発信し続けることです。定期的に情報を更新することで、より多くの人が自分のことを知ってくれるようになりますが、情報の更新自体をストップしてしまうと、他の人の情報に自分の情報が埋もれてしまいます。検索エンジンで上位に表示される可能性も減ってしまうでしょう。

2、嘘の自分を作り上げてしまう

セルフブランディングを続ける中で多いのが、だんだんと噓の自分(虚像)を作り上げてしまうことです。簡単に説明すると、自分はそれほど稼いでいないのに“月収100万円!”のようなアピールをしたり、実際に成功している人との写真を載せて自分も成功しているように見せかけたりすることです。成功したいと思うことは間違いではありませんが、理想の自分を追い求めすぎて事実とは異なる情報を記載することは正しいとは言えません。実際に成功していて、事実を記載するのであれば何の問題もありませんが、嘘の自分を演じていても、いつか気付かれてしまいます。

いかがでしょうか。セルフブランディングの失敗例は他にもありますが、今回は分かりやすいものとして2つの例を紹介しました。特に、一つ目のFacebookやブログなどの更新頻度に関しては気を付けた方が良いでしょう。他にやらなければならないことが多いと、どうしてもFacebookやブログなどの更新まで頭が回らなくなってしまいます。毎日や毎週ではなくても毎月の更新は忘れないように、毎月〇日に更新するということを決めておくと良いかもしれませんね。

まとめ

今回は、セミナー講師のセルフブランディングについてまとめました。セルフブランディングは、正しい方法で行えば自分を売り込むためにもとても効果的です。定期的にセルフブランディングを行うことで、より多くの仕事を獲得することにもつながります。多くの人に自分を知ってもらえるように、正しい方法でブランディングをするようにしましょう。