家計を節約したいのであれば、食費やレジャー費、被服費のような毎月金額が変動するものよりも、固定費を抑えた方が断然お得です。

こちらでは、固定費の種類や節約の仕方、どれくらいの違いが出るのかなどについて紹介していきます。

なぜ固定費を見直すのがおすすめなの?

「固定費」というのは、住宅ローンや家賃、通信費、保険料等の毎月ほぼ金額が決まっている支出のことです。

一方で、食費やレジャー費、被服費などは毎月の金額が安定しておらず、条件によって毎月変化する「変動費」と呼ばれています。

一般的に、家計の節約をする人の多くがこの変動費の支出を抑えようとしますが、変動費を節約すると、生活レベルが下がってしまい、長続きしないこともあります。

節約額自体が変動したり、支出が元に戻ってしまったりすることで、節約の効果が見えづらい傾向にあります。

そのため、変動費を節約しながら、計画的に貯蓄をするのはなかなか難しいのが実際のところです。

もちろん、毎月変動費で節約できたものを貯めておき、一定の額になったら貯金するというのも一つの方法ですが、予定通りにならないことがあって不満をため込む人も少なくありません。

その点、固定費は一度見直せばほぼ毎月節約できる金額も固定することになります。

固定費は見直しや変更に手間がかかるものも多いですが、毎月一定の額の節約ができますので、年単位で見ていくとかなりの節約になります。

例えば、固定費を月に5,000円抑えるだけで、1年で6万円、5年で30万円の節約になります。

こんな固定費は抑えやすい

固定費の中でも、普段からゲームやSNSばかりで高額な通信費や大容量のプランを組んでいる人の場合は、通信費の節約が効果的です。

有料のコンテンツは単価が少額なものも多く、無駄遣いをしていない気持ちになりがちですが、まとめて請求された時の年単位の合計額を見るとかなりの支出となります。

また、実際の使用量よりも容量の多いプランを組んでいる人も多く、データ通信量の変動が激しい場合には、翌月繰り越しを利用したプランへの乗り換えがお勧めです。

保険に加入してしばらく変更していないというときは、保険の見直しも効果的です。

自分の経験では、ライフイベントがある時期以外にも3~4年程度で見直しをするとお得なものが見つかりやすいです。

検討する価値のある固定費

条件次第で検討してみたい固定費としては、住宅ローンや家賃が挙げられます。

生活費の大半をこれらで消費しており、節約効果も高いです。

金利が下がっている時や安い賃料で条件の良い賃貸住宅を見つけていた時などは、思い切ってローンの見直しや引っ越しをしてみる価値があります。

また、子どもにはあれこれ吸収してほしいという親心から、たくさんの習い事をさせる家庭もありますが、子供がやる気のないもの、あまり成果が表れないものなどは、見直すことも一つの選択です。

住んでいる地域にもよりますが、不必要な車は処分してシェアカーやレンタカー、タクシーなどを使えば、車の購入や維持よりも費用負担が安くなります。

また、大型車をやめて軽自動車などに変えれば、自動車税やガソリン代の節約にもつながります。

固定費の節約事例

筆者の家庭(30代・夫婦二人暮らし・子供なし・首都圏在住)では以下のように固定費を見直し、節約につなげることができています。

  節約内容 節約効果
住居費 家賃相場が低く、
利便性の高い場所(最寄駅で5駅先)に
引っ越した
利用できる部屋が1部屋増えて、
家賃は2万円下がった
通信費 3大キャリアのデータ使い放題プランから
格安SIMの20GBプランに変更した
利便性はほとんど変わらず、
毎月5,000円近く節約できた
電気代・ガス代 電気とガスを別々に契約していたが
同じ会社にまとめ、契約プランも見直した
利便性は変わらず、
毎月の料金は3,000円程度減らせた
生命保険 貯蓄型の医療保険やがん保険に
加入していたが、県民共済とがん保険に
乗り換えた
貯蓄型の医療保険でこれまでに支払った
保険料は掛け捨てになってしまったが、
保険料の負担は毎月1万円程度減った。
保障内容も見直したので、
考えられるリスクに対しては満遍なくカバーできている
自動車 自動車を所有していたが、
カーシェアに変更
これまで支払っていた駐車場代や車検代やガソリン代、
自動車保険代など合計3万円に対して、
カーシェアの利用額は2万円なので、1万円程度節約できた
そのほか
(サブスクなど)
・サブスクリプションサービスに10件以上
加入していたが、必要なもの以外は全て解約した
・1ヶ月に3回程度しか通っていない
スポーツジムの契約を見直し
「月4回利用プラン」に変更した
サービスの解約や変更に伴い、
毎月2万円程度節約できている

 

これらは3年ほど前に実践した内容なので、単純計算で6万8,000円×12ヶ月×3年=244万8,000円の節約効果を得られていることになります。

毎月6万8,000円収入を増やすのは難しい、と感じる人は少なくないはずです。

最初に少し手間はかかりますが、固定費を見直すだけなら、比較的楽に手取り(可処分所得)を増やせます。

すぐに取り組めるものがほとんどなので、将来に向けて貯蓄を増やしたいと考えている人は、ぜひチャレンジしてみてください。

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