大人になるとある程度使えるお金が増え、お金がかかる趣味も楽しめるようになってきます。
けれど、老後のための貯蓄も必要だと言うし、「一体いくらまでなら趣味にかけても良いの?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、趣味にかけるお金の相場を解説し、貯金と両立させながら毎日を楽しむコツをご紹介していきます。
趣味を楽しみながら将来への貯金もきちんとしたい!という人は、是非参考にして下さいね。
Contents
趣味にはいくらまでお金をかけていいの?
総務省の「家計調査年報(家計収支編)2022年」をもとに、趣味にかけるお金の平均値を確認してみましょう。
同調査によると、趣味に関連する費用の支出内訳は以下の通りです。
| 費目 | 年間平均額 | 月額 |
| 教養娯楽用耐久財 (楽器や机など) |
23,227円 | 1,936円 |
| 教養娯楽用品 (運動用品やペット用品など) |
73,376円 | 6,114円 |
| 書籍・他の印刷物 | 33,759円 | 2,813円 |
| 教養娯楽サービス (宿泊料、月謝、ゲーム代など) |
162,389円 | 13,532円 |
| 合計 | 292,751円 | 24,395円 |
毎月趣味にかける費用は2万5,000円前後であることがわかります。
また、さまざまな民間企業の各種アンケートをみても、20代~30代の場合、5,000円~30,000円程度の金額を趣味にかけている人が多いようです。
とはいえ、趣味の内容や収入額によって、この金額は変わってくるでしょう。
ここからは、趣味にかけるお金に関するおすすめのルールをご紹介します。
自己投資になるなら多少高額になってもOK
趣味の中にもいろいろあります。
例えば、読書や映画、海外旅行などは視野を広げることにも繋がり、仕事や将来に役立てることもできるでしょう。
楽器や習い事は、続けることで長い人生を楽しむ材料にもなります。
お金の使い方には「浪費」と「投資」があると言われています。
一時的に楽しむためだけの使い方が「浪費」で、将来に繋がる使い方が「投資」です。
お金は使わなくては価値を発揮できませんから、自分にとって投資になると思うのであれば、多少趣味の出費が高額になってもOKです。
貯金額を確保できているなら自由に使ってOK
このご時世、老後を見据えての資産形成は無視することはできません。
しかし、貯金のために趣味を我慢して今を楽しめなくなってしまうのでは本末転倒。
「趣味に使ってから、残った分を貯蓄しよう!」で貯蓄するのはなかなか難しいですから「貯金額を確保できていれば、あとは自由に使ってOK」というルールにしてしまうのがおすすめです。
趣味と貯金を両立させるコツ

そうはいっても「貯金と趣味を両立させるなんて無理!」と思っている方もいるのでは?
決まった給料からやりくりするのは大変なこともありますが、ちょっとしたコツで趣味と貯金を両立させることができます。
そのポイントをご紹介しましょう。
・我慢しすぎない
・まずは固定費の節約をしてみる
・貯金は先取りで行う
・出費の優先順位を決める
・お金のかからない趣味を見つける
我慢しすぎない
貯金のために趣味を我慢していると、ストレスが貯まり、いつか反動で衝動的に高額な買い物をしてしまいかねません。
それに何より、我慢ばかりでは楽しくないですよね。
お金のことを考えることは大切ですが、我慢しすぎないことも同じくらい大切です。
適度な使い方を心がけましょう。
まずは固定費の節約をしてみる
趣味にかけるお金を確保したい場合は、節約して自由に使えるお金を増やすのも一つの手です。
これまでと生活水準を大きく変えなくても、一定の節約効果を見込めるため、まずは固定費の節約に取り組むことをおすすめします。
スマホ・インターネット料金や電気・ガス料金、生命保険料などは、契約する会社や商品を変更するだけで、毎月数万円単位で大きくコストを削減できることも。
ネットの口コミや比較サイトなどを活用しながら、手続きを進めてみましょう。
固定費の見直しをする前に、まずは現在の支出を「見える化」することも大切です。
家計簿アプリ「マネーフォワードME」なら、銀行口座やクレジットカードを自動連携してくれるので、支出の全体像を簡単に把握できます。
どこにお金を使いすぎているのかがひと目でわかるので、節約の第一歩にぴったりです。

画像引用:マネーフォマードME
貯金は先取りで行う
貯金を成功させるには「先取り貯金」が鉄板です。
給料が振り込まれたら、まず最初に貯蓄分を取り分けること。
貯蓄する口座を別に作っておいて移動させたり、定期預金を活用するのもおすすめです。
毎月貯まっていくので、徐々に残高を見るのが楽しくなりますよ。
出費の優先順位を決める
趣味といっても幅広いですよね。
中には、趣味がたくさんあって「いくらお金があっても足りない!」という人もいるかもしれません。
そんな人におすすめなのが、優先順位をはっきりさせておくことです。
「映画は絶対映画館で観たい」
「外食にかけるお金はケチりたくない」
「たまに行く旅行ではいいホテルに泊まりたい」
など、ここは外せないというポイントを決めておけば、メリハリのあるお金の使い方をすることができます。
お金のかからない趣味を見つける
そもそもお金のかからない趣味を見つけるのも一つの手です。
お金をかけずに楽しめる趣味はたくさんあります。
たとえば散歩や読書などはお金のかからない趣味の代表例です。
自宅の近くをゆっくり散歩したり、ときには山登りをしたりして自然に触れるだけで、気持ちを整えられることもあります。
また、図書館を活用すれば、最新作も含めて無料で好きな本が読み放題です。
ネット上にある無料の講座やウェビナーなどを活用して、新しいことを学んでみるのもよいでしょう。
まとめ
趣味にかけるお金は、未来への投資になるなら多少高額になっても良いでしょう。
マイルールを作って貯金も確実に並行していくことがポイントです。
貯金を成功させるためには、まず先取り貯金をして、残ったお金で趣味を楽しむやり方が良いでしょう。
